狐は豚に貢ぎたい

露文徒の雑記

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴーゴリ「外套」について

1842年出版のゴーゴリの「外套」(原題:Шинель)です。 これもそのうちどっかでレポートとかで自分が使うかもしれないのでここにメモっておきます。 この話は、ゴーゴリ作品で初めて読んだ作品で、それまで読んだトルストイ作品とかと違ってすごくおかしな話で…

トルストイ「光あるうちに光の中を歩め」について

トルストイの「光あるうちに光の中を歩め」(執筆時期不明、原題:ходите в свете пока есть свет)は、キリスト教の説話的な話で僕は割と好きな作品です。 簡単なあらすじ 舞台は原始キリスト教時代の古代ローマ。キリスト教がまだ異教だった時代です。 主人公…

プーシキン「大尉の娘」について

今回は1836年発表のプーシキンの小説「大尉の娘」(原題 : Капитанская дочка)です。 これは宝塚の「黒い瞳」ってやつですね。 「オネーギン」は韻文小説でしたけどこれは散文小説です。 あらすじ 退役軍人の息子である主人公グリニョーフはついに軍務に就く…

プーシキン「オネーギン」について

1832年に執筆し終えたプーシキンの韻文小説「オネーギン」(原題:Евгений Онегин)ですね。 露文科の授業で最初に読まされた本です。 簡単なあらすじ 遊蕩児のオネーギンはペテルブルグの社交界で遊び歩いていたが、ふさぎの虫となり興味 を失ってしまったため…

レールモントフ「現代の英雄」について

1840年ミハイル・ユーリエヴィチ・レールモントフが発表した小説「現代の英雄」(原題:Герой нашего времени)についてここにメモっておきます。(いつか僕がレポートで使うかもしれないので) この作品は、雑誌「祖国雑記」に別々に掲載された五つの話が長編小…

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