狐は豚に貢ぎたい

露文徒の雑記

カザフスタン短期留学について

どうもみなさんお久しぶりです!

もう去年の夏休みの話になるんですけど、中央アジアにあるカザフスタンに約1ヶ月サマースクールでロシア語を学びに行ったので忘れないうちにそのことについて書いておきたいと思います。お隣のウズベキスタンにもちょっと観光に行きました。

 

まず私は早稲田の学生なんですけど、もともと外大のプログラムだったみたいでそこで人が集まらなくて早稲田と上智の露語科にも声がかかったみたいです。

おかげで現地の人だけじゃなくて他の大学でロシア語を学んでる人たちと交流もできてなかなか楽しかったです☺️

申し込み締め切りの10日前くらいに連絡が来たんですけど、僕は即決しましたね。本当はロシア行きたかったんですけど戦争のせいで行けないですし、コロナのせいで入学した時から大学生らしい思い出が何もなかったですからね〜

幸いカザフやウズベクは30日以内の滞在ならビザいらないですし、コロナも気にしてないような国だったので何の手続きもなく楽々入国できました✌️

 

サマースクールでは、アルマティにあるカザフ国立大学というところに行きました。

カザフ国立大学

カザフ国立大学のアルファラビ像

カザフ国立大学って日本人に言うとカザフで一番頭のいい大学なのかって思われますけど実際は中堅国公立くらいの立ち位置らしいです。(帰国後に発覚)

アルマティはソ連時代の首都でアスタナに首都が移った今でもカザフで一番栄えている街です。首都のアスタナは行政都市で大学とかはアルマティに集まってるので日本からカザフに留学しようって思ったらアルマティになると思います。旧ソ連諸国あるあるなんですけど首都以外の都市あんまり発展してないって言うのがあってアルマティという街を出たら永遠に草原で大きな街が特にないです。

夏なのでめちゃめちゃ暑くて乾燥も酷くて最初の方は喉が痛かったり調子悪くなったり辛かったですけど、不思議なことに人の体は気候にすぐ適応するみたいで最後の方は普通に過ごしやすかったです。夏に来る人はのど飴とか喉に優しいものを持って行った方がいいですね。

 

カザフスタンの良かったところたくさんあるんですけど簡単にまとめると

  1. いつも天気がいい
  2. 食べ物が美味しい
  3. 自然豊か
  4. 物価が安い
  5. 人が優しい

というのがありますね。

 

まず上の写真の通りカザフはいつも天気が良くて1ヶ月いるうち雨が降ったのが1日しか無かったです。日本帰ってから曇りという天気を久々に見ました。

 

あとカザフは本当に食べ物が美味しかったです。人口の七割くらいムスリムなので豚肉はないんですけど、牛、羊、鳥、馬などなどをふんだんに使ったプロフやシャシリクなどの脂たっぷりの肉料理です。

ボルシチとかロシア料理も多いんですけど、何といってもアジアのなので米の文化圏っていうのも日本人には嬉しい住みやすいポイントです。

味は日本のと全然違うんですけど寿司屋とかラーメン屋もあって全然日本人住めると思います。

シャシリク

ボルシチ

 

三つ目の自然が豊かっていうのはイメージできると思いますが、とにかく国土が広大で全然開発されてないのでだだっ広い手付かずの草原があったり森林に覆われた山々があり、澄んだ色の湖があったりという具合に日本では見れないような雄大な自然を体験できます。

街中も街路樹だったり公園だらけで自然を大切にしているんだなというのが伝わってきました。

カザフ人とかと仲良くなると週末の山登りとか誘われたり、彼らも自然が大好きです。

コルサイ湖

 

物価に関しては、輸入物は日本と同じくらいの価格帯でしたけど、現地で生産されているものとかを選べば日本よりだいぶ安かったです。

カザフの通貨テンゲっていうんですけど円安真っ只中でもまだ円の方が若干強かったです。

物に関していうと日本資本はあんまり入ってなくてロシア製とか韓国製が多かったです。アメリカはスタバ、マック、ケンタッキーあたりはありましたけど、まだロシアの方が影響力強そうです。

他の注意点として内陸国なので肉が安くて魚が高いっていう日本と逆の現象が起きてますね。

 

最後の人が優しいっていうのは一番住む上でよかったです。日本人だと珍しがってバスとかいろんなところで話しかけられたり家に招待されたりしますし、レストランのトイレとかも客じゃなくても誰でも使えるらしいです。(だからトイレ汚いのか)

僕は教会行ったんですけど修理してて聖堂入れなくて壁画修復してたおじさんが特別に中入れてくれたり屋根とか鐘楼登らせてくれてお茶まで誘ってもらいました。ウズベクでは普通に教会の写真撮ってたら朝食誘ってもらいましたwww

カザフ人もウズベク人も本当にみんな優しかったです。

 

大学でのロシア語の勉強は午前中で終わって午後は友達と映画見に行ったり、街散策してたんですけど、1人で空いた時間何やっていたのかというと僕は教会を見てました。

ショッピングモールとかたくさんあって娯楽がないわけじゃないんですけどやっぱり僕はそこでしかできないことをしたいと思ったので教会巡りが妥当かなと思いました。向こうは東方正教会がメインなんですけど日本だと東方正教会は数えるほどしかないですからね。他の日本から来た人たちはロシア語やってる人はソ連好きとか多いのでソ連時代の軍服とか鞄とか骨董品集めしてました。金かかりそうですけど日本で買うより全然安いらしいです。

その一方で僕は毎日1人でコツコツ教会を見て回ってアルマティのほぼ全ての教会を制覇しました。

まあまあ良質な教会もありました。

ゼンコフ教会(正面)

ゼンコフ教会(内装)

教会いろいろ見たい人は僕のインスタでも見といてください。

 

続きましてウズベクの話をしましょうか

ウズベクではブハラ、サマルカンドタシュケントの3都市を巡りました。

教会はタシュケント駅の近くにあるのが大きくてよかったです。

タシュケントのでかい教会

全体としてウズベクはロシア語が通じないというのが印象的でした。カザフでは、カザフ語とロシア語が併記されていて誰でもロシア語通じたんですけど、ウズベクでは脱ロシアが早かったので完全にウズベク語ですね。旧ソ連だからってウズベクでもロシア語通じるやろと思っているそこのあなた、要注意です。日常で使えないのでロシア語留学をしたいならカザフをおすすめします。カザフと比べてウズベクはいろいろ街があるんですけどどこも微妙に田舎感が強いので飽きると思います。

あとウズベクは新幹線みたいなのが発達していて都市間の移動がしやすかったのは印象がいいです。食文化はカザフとほぼ一緒で、物価はカザフよりだいぶ安かったです。ただ観光に力を入れてる国なので現地の人と観光できた人で料金が違ったりするので注意が必要です。

 

街ごとに見ていくとどの街もブルーモスクがたくさんあって街並みもディズニーのアラジンエリアみたいで綺麗なんですけど、ブハラは小汚い露店が多いとかサマルカンドは公園とか広場が多くて露店もなくて整然としてたり街ごとに特色はありあました。

でもどの街も1日あれば回りきれる大きさなので観光で来る際は一箇所に長時間滞在するよりも新幹線的なやつを使って幾つかの都市を周遊するように計画を立てるといいと思います。

サマルカンドのレギスタン広場

サマルカンドの死者の道

タシケントのアムールティムール像

 

僕はロシアが大好きなので本当はロシア行きたかったですけど、旧ソ連諸国であるカザフとウズベクに行って現地の人と仲良くなることでロシアを別の視点から見ることができましたし、戦争がなければカザフスタンなんて一生行くことなかったかもしれないのでこんないい場所に来れた縁に感謝しています。向こうの大学で友達もたくさんできましたし、そのうちまた行ってみようと思います。

 

カザフスタンっていまだにロシアの宇宙船が着陸したり旧ソ連諸国の中でもロシアと強い政治的・経済的結びつきがあるってイメージだと思うんですけど、もちろんそれはあってるんですけど、今カザフ国内ではナショナリズムが盛り上がっていてカザフ語を積極的に使うようになったり、若者もみんな英語も話せますし、時が経てば他の国のようにロシア語が通じなくなったりロシアから離れていくんじゃないかなというのは薄々感じました。

ロシアと仲良くしてるのもロシアと国境で接している部分がめちゃめちゃでかいので仕方なくっていう感じもあるんでしょう。向こうの友達もロシアと中国に領土を狙われているって危機感を抱いていたのでウクライナと同じような問題を抱えててやりにくいでしょうね

白石聖を推してます